質問:【今年岩手県の受験生です。 私は、将来地方創生や地域】
今年岩手県の受験生です。
私は、将来地方創生や地域活性化に貢献することができる仕事に就きたいと考えています。
特に、交通まちづくりを通して地方の公共交通機関の持続させ地域貢献に携わりたいと考えています。
そこで、私は岩手大学の人文社会科学部の法学・経済を第一志望と考えています。
そこでは、直接交通まちづくりに関することでなくてもいいので経済学を通して地域の現状や問題への解決策を研究できますか?
具体的にどのようなことを勉強できるのか教えてください。
お願いします。
以下ベストアンサー
公共交通機関と経済学のかかわりでいえば、たとえば鉄道とバスとどっちが将来的に経済的か、というような計算です。
岩手県でいえば、鉄道は東北新幹線、JR東北本線、JR田沢湖線、JR山田線、JR大船渡線、JR花輪線、JR貨物、IGRいわて銀河鉄道、三陸鉄道などがあります。
バスでいえば、主に岩手県交通、岩手県北バスなどがあります。
JR山田線、三陸鉄道南リアス線などは、存廃が大きな議論の対象になった末に、達増知事、他沿岸に市町村長の一致団結により、存続、移管が決まりました。
しかし一方でJR岩泉線などは廃線などが決まりました。
IGRいわて銀河鉄道などは、JR貨物からの線路使用料などで黒字ですが、一方で夜行列車の廃止などで収入が減ります。
ではバス会社は経営が安定しているかというと、県北バスは一回事実上倒産しています。
県交通は排ガス規制で東京で使えなくなった中古の旧式バスが中心です。
また県北バスも、県交通も市町村から補助金を交付されていて、全くの民営とも言えません。
観光バスなどは、規制緩和により、居眠り運転などの事故が多発し、規制の見直しがされています。
モータリゼーションも、若者の車離れ、少子高齢化などで、むしろ縮小が懸念されています。
ドライバーも高齢化して人手不足になります。
円安になればガソリン代も高騰するかもしれません。
電気自動車は過去に予想されたほど普及していません。
シェールガスとか、世界的な金融不況による需要の低下が価格に与える影響とか、そのへんも確実な予想はできません。
経済理論では鉄道は重厚長大型、自動車は軽薄短小型と言われますが、現状では将来的にどちらが中心になるかは明確ではありません。
鉄道中心になるか、自動車中心になるかは、都市設計、街つくりも左右します。
鉄道中心なら駅前が中心になりますし、自動車中心なら郊外中心になります。
私が今勉強しているジェーン・ジェイコブズなどは、アメリカにおけるモータリゼーション、フォード主義の限界を主張しています。
もし少子高齢化による車離れ、円安による輸入品の値上げが進めば、逆に郊外が寂れる、あるいはゴーストタウンになる可能性もあります。
また旧市街の多いヨーロッパなどでは、自転車中心の都市計画というのも現実に進んでいます。
クロネコヤマトなどでも、旧市街では三輪自転車や、手押し荷車の活用を増やしています。
あるいは盛岡市などでも、市の予算不足で郊外、盛南地区の再開発はすでに終了しています。
秋田市などは、モータリゼーション偏重、郊外大型量販店重視で、駅前商店街は壊滅し、完璧に寂れています。
市街の大半はただのビル街と住宅街です。
挙句の果てにカジノ特区をつくって、ギャンブルで人を集めようなどという情けない有様です。
特に岩手県は、東京駅を作り、関東大震災後の帝都復興を計画した後藤新平の出身地でもあります。
新渡戸稲造は台湾の経済を黒字にした偉人です。
NHKの「あまちゃん」や「久慈ありす」で有名になった三陸鉄道は、日本の地方公共交通機関の最先端といえます。
また山田線復旧のために議員になった総理大臣・鈴木善幸は昭和の交通行政のドンです。
JR民営化をしたのも鈴木善幸です。
もちろん平民宰相・原敬は明治大正の日本の鉄道行政のドンです。
初代満洲鉄道総裁・後藤新平も戦前の鉄道行政の重要人物です。
他に二戸市出身の田中館愛橘は、戦前の日本の航空行政のドンです。
県内に新幹線の駅が7つもある岩手県は、日本の交通行政を研究するには大変興味深い場所です。
東北本線などはすべて複線ですが、山形秋田の方はいまだに単線の場所が多く残っています。
山形新幹線は名前は新幹線ですが、線路は狭軌の単線です。
盛岡市などは、道路も鉄道も文字通り岩手県の中心ですが、山形などは山形市・米沢市・酒田市などに分かれていて、いまいちどこが中心なのかわかりません。
山形市は仙台市に近すぎて、仙台市山形区などといわれる有様です。
福島も、福島市・会津若松市・郡山市・いわき市に分かれていて、実質的な中心がありません。
青森県も青森市と弘前市と八戸市にわかれていて、県の中心がありません。
秋田県も秋田市が海岸寄り過ぎて、北前船と河川運送が物流の中心だった時代はいざしらず、鉄道と自動車が中心の時代だと、ほとんど盛岡経由になってしまいます。
大館や鹿角、大曲、横手、角館、八戸、弘前への物流も、秋田市や青森市を経由せずに、盛岡市や北上市を経由します。
まあそんな大きな話はいまさらどうにもなりませんが、ミクロレベルで考えるならば、そういう条件を踏まえて、鉄道・乗り合い自動車・自家用自動車・自転車などのバランスを将来的にどうしていくべきかが重要になります。
仙台市の地下鉄なども非常に微妙な存在です。
そのへんの見通しに見識、学識が問われます。

