知の回廊 第88回「エコツーリズムの光と影」
監修:薮田 雅弘 教授(経済学部) 1990年代前半から、新しいタイプの観光産業として、エコツーリズムが注目を集めるようになりました。エコツーリズムとは、自然や歴史・文化など、地域固有の資源を活かした、持続可能な観光事業のことを指しますが、単なる観光旅行とは異なり、自然環境や文化の保全に配慮しながら地域を学習する、体験型の旅行として人気が高まり、近年、まちづくりの一貫として、多くの地域でエコツーリズムに取り組む活動が進められるようになっています。 一方で観光開発の推進は、地域に対して様々な影響を及ぼします。観光客の増加、ゴミや渋滞、環境破壊など、その地域への負荷が増大しますし、その逆に、観光客が訪れなければ経済効果が得られず、地域振興や環境保全ができなくなる恐れもあります。このような地域の環境や文化の保全をもとに、観光発展、地域振興を、バランスよく進めていくことがエコツーリズムに他なりません。 今回は、エコツーリズムの光と影に焦点を当て、経済学的な視点から、観光の発展と環境問題、まちづくりの現状と課題について考えます。 2012年度制作

